2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「なにかとてもたいせつなものが損なわれている気がする。 とおいとおいどこかへひとつずつ風に舞って消えてしまうの。 わたしは追えないの。たいせつなものが飛んでいってしまうのを、ただ見ていることしかできない。 つめたい夜に、目を瞑ることしかできな…

近況報告

・箱根に行きました。旅館の廊下でゴキブリさんを二匹みました。否、あれはもしかして幽霊だったのかもしれません。そうです、あれはきっと幽霊だったんです。ゴキブリさんの幽霊。実体より幽霊のほうが怖くないなんて、ゴキブリさんは特殊です。朝、部屋の…

イエス、キリスト

生年月日占いを信じる心とかミレニアムを祝った乾杯とか「鳴くよウグイス平安京」だとか全てキリストさまに基づいているのですね、そうですね、では日本史はキリストさま基準なのですね、そうですね、なんたって人間は適応する動物ですから、知らないものに…

感情売り場

広場は喧騒に包まれていた。僕は完全に人に酔っていた。右にも左にも上にも人がいるから、仕方なく下を向いていたのだけど、小さな男の子が前の人の足の間から頭を出した瞬間、僕は目をつぶった。そうしたらここがどこだかわからなくなった。 「悲しみはこち…

握る

かのじょのゆびのさきはとてもしろかった。 かのじょのつめはとてもあかかった。 私は何故だかそこから目が離せなくて、そうしたらいつのまにか私の頭のなかはそのことでいっぱいになってしまって、それで、それで、それで、

daimasの日記スペシャル

pop chocolat、ドラムさんに見惚れました。キュン。 BAZRA、すてきでした。 syrup16g、よかったです。she was beautiful、とてもうつくしかった。 五十嵐さん、今日も左足あがってました。今日はいつもより角度があった気がします。ものすごいあがってました…

もしも

もしも、色んな事柄に通用する、ただしい答えがあるとするならば、それは、 「それって、あなたの(もしくはわたしの)勝手でしょ」 というものなんじゃないかって、思いました。

本日の一冊

フランクザッパ・ストリート作者: 野中柊出版社/メーカー: 光文社発売日: 1998/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (4件) を見るとってもキュートでほほえましいおはなしです。

GG05

行ってきました。 DADASの最後の曲、ぞっとしました。 何故だかAIRが出ることを知らなくて、びっくりしました。AIRはやっぱり可愛らしい。 個人的嗜好として大木さんにはタンクトップを着ていてほしいと思いました。上腕二頭筋! KJの笑顔は本日も素晴らしか…

こころのよゆう

「最近、心の余裕がないなって思うんだよね」 「それって面白いよね。心の余裕がないって思う心の余裕はあるんだもの。つまり君には十分、心の余裕があるわけだ」 「でも、総体的にみて、心の余裕がないってことなの」 「心の余裕がないっていうことを総体的…

青林檎

シャキっとした食感が咀嚼するごとに崩れ、じゅわりと果汁が溢れ出る。 つめたく甘く、瑞々しい汁が舌から喉へと伝い、清涼感を及ぼす。 さっき食べた林檎がはっとするおいしさで上機嫌。ルンルン。

バリ島

・バリで死す/syrup16g(coup d’Etat) ・鏡心(製作/監督/脚本/撮影:石井 聰亙) ・バリキッチン「ガジャ」(京王線幡ヶ谷駅より徒歩三分) ・マリカの永い夜;バリ夢日記作者: 吉本ばなな出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 1994/03メディア: 単行本この…

HOLIDAY INN BLACK

行きました。パーティーとしては前回の方が楽しめたけれど、何せ曽我部恵一バンドが素晴しかった。あの空間には笑顔が溢れていた。鹿野さんもおっしゃっていたけれど、本当に、“魔法”です。彼らは魔法を使えます。

なうおんせーる

Rio de Emocion (リオ・デ・エモシオン)アーティスト: Dragon Ash,アイニ,HIDE,UZI-ONE,Shinji Takeda,136出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2005/09/07メディア: CD購入: 1人 クリック: 245回この商品を含むブログ (104件) を見るすっか…

本日の音楽

HALFアーティスト: 斉藤和義出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 2000/11/29メディア: CDこの商品を含むブログ (8件) を見る主張の少ない曇りの午後のささやかな部屋に“ひたり”と寄り添うような音楽です。

強風日和

窓際の光だけを頼りに本を読んだ。 読み終わったあと、風の音に耳を澄ませる。控え目な光が揺らぐ。何処からかやってきた風が、次々と私を通り過ぎていく。私のことは認識せず、次々と。 “此処”はわたしの世界の中心で、世田谷区の片隅で、広い広い世界の一…

本日の一冊

天然理科少年作者: 長野まゆみ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1996/12メディア: 単行本 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る繋がり方がとても好きです。

「貴方の世界はメタファーの集合体だと思うのだけれど、貴方はそれについてどう思う?」

僕は彼女が発した言葉について考えている。 この世のどこかに、誰も乗っていない車があってもおかしくはないと思わない? 確かにそうかもしれない、この世のどこかに、誰も使わないエレベーターがあってもおかしくないのと同じように。

メゾン・ド・ヒミコ

よかったです。オダギリジョーさんと柴崎コウさん、どちらも好きなので更によかったです。 オダジョーの演技が完璧だった。やはり彼はすてきです。そして、うつくしくみにくくかわいらしい、柴崎コウの存在が切実でした。ここでの切実は広辞苑の一番目のほう…

年齢について

人の年齢というものは、樹の年齢と同じようなものだとわたしは捉えています。 年齢はひとつの判断基準になりますが、ブナの木とスギの木の10才は違います。同じ50才でも、細く長い木や太く短い木など、木によってかたちが異なります。 つまりそういうこ…

毎日はとても新鮮なものです。 わたしたちは、失うと同時に得ているのです。 その綿綿が、沈んだり浮かんだり、引き伸ばされたりするのです。 ただひとつ悲しいのは、いつか、失うだけの其が訪れるということなのです。

LOVE作者: 古川日出男出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2005/09メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 26回この商品を含むブログ (199件) を見る読みたいのですがお金がないのです。なんて貧乏なわたしなのでしょう。

おはなし

友人Aの友人Bが死んだ。友人Cと友人Dは、友人Bのことを知らない。 友人C「あなたは何も言わないのね」 友人D「だってわたしには何を言う権利もないもの」 友人C「権利?権利とかそういう問題じゃなくて、…お悔やみ申し上げます、とか、言わないのね」…

記憶、一瞬を引き伸ばす、その1

楽園のあの感じ、目に入るもの全てやさしい、そよぐ風に目を瞑る 秋の道、冷たい何もかもに立ち尽くす、すべてが遠く感じる 軽井沢、闇に浮かぶレストラン、ビーフストロガノフ 旅館に泊まった次の日の朝、冷たい空、曇りの空 オール明けの朝、土砂降りの雨…

引用、その2

「人は誰でも、その時が過ぎてしまへば間もなく忘れるやうな、乃至は長く忘れずにゐるにしても、それを思い出すには余り接穂がなくてとうとう一生思ひ出さずにしまふといふやうな、内からか外からかの数限りなき感じを、後から後からと常に経験してゐる。多…