五十嵐隆・生還

「Reborn」の、最初の音たちが耳に届いた瞬間、 ああ私は、この音をまた生で聴けるのを、ほんとうはずっと待ち焦がれていたんだと、 やっとわかって、涙が出た。 どこまでも美しい音楽だった。 五十嵐さんのつくる音楽が、ずっと好きだったけれど、 「生還」…

今年の3月から、絵を描き始めました。 溜めに溜めて、これでもかって吸い込んで、 やっと、でてくることができた、色たちです。 つづきは、どうぞこちらで。 http://waaaaaaa.exblog.jp/

貴方のにおいが 夜に染み渡る やわらかいお腹と 白いシャツ おやすみ、の優しい声を いつまでも 宝箱に入れて、生きる。

あたりまえの毎日が

あたりまえの毎日が あんなに、愛すべきものだったなんて あたりまえの愛情が、 日々をすり抜け、形をかえ、受け継がれる、 それだけのことだけど、 失われていくことが今はとても悲しくて、 いとしい。あたたかなあの日々が戻らない、その辛さは心をつきさ…

わからないこと

いっぱい。 わからないことがいっぱい。 どうにもならないことがいっぱい。 不安がいっぱい。 一寸先は闇。 だから、 確かに存在するマイナスに、 目をぎゅっと閉じるのはおしまい。 目をひらいたら、あるんだから。 消えないんだから。 だったらもう、 すっ…

まだずっと、とおく

とおくにきている。 足りないものはなんだろう。熱がある。あったかい。愛もある。あったかい。 笑顔も、やさしさも、まぶしさも、うつくしさも、 ぜんぶぜんぶそこにあるのに、 それでもほぐれない、わたしのなかのちいさいこ。 途方に暮れて、泣き疲れたら…

わすれないように

一生包み続けたひと 影と光を掴もうとしたひと 心からまわりに感謝するひと 56億7千万年後を待って眠ったひと 春は花粉症、目が開きづらいけれど、 そこにはいろんな色があって 息づかいがあって 花やら風やらが、おいでおいでと、誘っている インド料理屋に…

にじむ

春のにおいがした夜に絵を描いた まだだ まだだ でもすこしだけ、混ざってる 暗い夜に、冬の夜に、 すこしだけ混ざってる みどりときいろとももいろ 始まりのわくわくではなをくすぐる 綺麗な紺に滲んだ桃色を見ていたら、すこし泣きそうになった

わすれるだろう

わすれるだろう すぐに貴方は忘れるだろう 11月の海 やさしい波の音 目を腫らしたよる 川辺の温泉に入ったこと すんと冷えた冬の空気 きもちわるいひびき 突然の怒り わすれるだろう あの布につつんで すべすべの感触を目をつぶってたぐる

みつけた

やっとあなたを見つけた 一人でなんでもできるって、 でも一人じゃなんにもできないから、 すごくさみしい すごくさみしい そういうあなたを見つけた あとはもう、いっしょだねって言えるから、だいじょうぶ

秋のあじ

はいりこめない腕のなか はっとするやさしさ やわらかさと 二つの目と手、足とひざ小僧 みんなが持っているのに 誰のものでもないみたい そうやってすりぬける 秋はすりぬける カンパリソーダは失恋の味と 素敵な香りの彼が言った あまくて苦くて、口の中で…

秋の朝

あたらしい自転車で走っていたら、お日様のさわさわとしずかな空気がすいすい私を進ませて、 ミルミルと名付けた白い自転車は喜んでいるみたいだった。

トワイライト

はっとするような夕焼けサンセット 世界の誰かが中心になって、今日も綺麗だねって呟いた 日が暮れたら終わりなら、太陽を追い続けたら終わらないのかしら やがて眠くなって、誰かが布団をかけてくれる ことを祈る

わかるだろう

わかるだろう きみの夢のなか だらだらしてる夢のなか 白いすべすべの肌 懐かしい映像 爽やかさ レプリカみたいな蓮の花 わかるだろう 鮑の踊り焼きのおいしさ 焼きたてのピザのほくほく わかるだろう 午後の暖かくてひろい後楽園 灰色の瀬戸内海 わかるだろ…

静かな気持ち

「袋小路の男」を読んだ。はてのない、おぼれるほどの、しずかで、たからものみたいな、片想いの話。こんなに不幸なことも、こんなに幸せなことも、こんなに一方的で、ひとりよがりで、自分で自分を縛るようなことも、他にないんじゃないかしらって。世界が…

反省、反省

悪いことをしたなあ、と思うのです。 自分のなかで、してはいけないと思うことを、ひさしぶりにしてしまった。 だめだあ、だめだあ、運が悪かった、自分が悪かった、 でも自分はがんばった、わるくないよと、言ってくれる人がいて、言ってあげる自分もいて、…

こんにちは地球

流線形の日々を過ごしています。 ひとはひとりと思ったり、おいしいお肉を食べたり、夜風が気持ちよく感じたりしていました。 最近は音楽と笑顔とお風呂と太陽に救われています。 やなことあっても、ストレス溜まっても、るんたるんた、生きて生きたい。 た…

ここにいる

さらさらと さらさらと ながれるような日常を 春はくれる あたたかな太陽と ゆるりと開いた心があれば きっとそれに会えるんだろう 終わりと始まりはそんなにでっぱらずに 覚悟を要さずにおとずれた あの声や体温を忘れていない まだずっと忘れていない 心の…

風呂場で

窓の外のひかりだけ 青いホースや滴が照らされて さみしい いつまでも居座り続ける その欠片の想いが ちいさき存在が どうしようもなく愛しく思えた。

式日をまつ

コラーゲン鍋 わくわくを とじこめて。

いましかできないことを

みなとみらいの観覧車から お台場の観覧車に会いに てくてく歩いて、行ってきました。 夜九時十五分に出発して、翌朝九時二十分に着きました。 出会えた瞬間の喜びと、 そのあとお日様を浴びながら寝転んだときの気もちよさったらなかった。 足の疲れや、夜…

焼肉

夕方に仕事が終わって 焼肉を食べて飲んで うきうき気分で帰宅したら8時半。 という幸せ! ですので家に帰って勢いで絵を描きました。 酔って描く絵は面白かった。 時間がもっといっぱいあったらいいのにな、と抱く思いのなんて贅沢なことよ。

やってくる時を

どこにいくかわからない この先 左か右か 上か下か 目指すのか、受けとめるのか、 何をつくるのか、いつ動くのか、 だから、 準備をしておこう、いつでも動きだせるように。

ひらく

ちゃくちゃくと、すすみはじめている。 熊本は雨が降ったけれど、のびやかでなんとなくやわらかいところだった。街には路面電車が走っていた。旧細川刑部邸の縁側と、旅館竹ふえに心和いだ。また夏に行きたい。 バリ島はずっと晴れていた。太陽がまぶしくて…

唐突に

曽我部恵一バンドに会いに行ってきた。 笑顔筋が筋肉痛になりそう、という友達の言葉に大きく同意した。 彼らの、綺麗なものや楽しいことを、全力で掬い取るその力は、やさしく輝いて、人を笑顔にする。 帰り道、お散歩をして、いい気分の夜だった。

凧と梅

凧揚げをした。 風を掴む、あの感じは、くせになりそう。梅がたくさん咲いていた。 甘い香りを漂わせて、惜しみなく咲く梅たちの、いとおしい姿に心がほっこりした。 梅が好きだ。味があって、優しくて、ちかくにいるから好き。

歩いて京都

京都を歩き続けた。 お寺がいっぱい。道はまっすぐ。 大きな木や水の流れがあった。 思い出や過去があった。 さまざまが、そこらじゅうに、静かに在り続けていた。

夕方に天使

羊に会った帰り、お天気雨のやさしい夕方、車の中で、ジャックジョンソンが流れていた。 夏のROCK IN JAPANを思い出す。 日が暮れるちょっと前の、清らかで心地よく、すこし切ない時間帯の。 匂いを嗅いだ。いつかの匂いを。

高台寺

ゆらりゆらり、竹が揺れて、きれいな絵を描いていた。

巣鴨の夜

ぐつぐつ鍋、たのしくおいしい時間を食べた。 未来につながる人たち。五年後に、懐かしいねと今日の夜を思い出すのだろうか。 巣鴨の夜は、寒くて、眩しくて、にこにこしていた。