asps2008-03-18

ひさしぶりに映画が観たくて、「潜水服は蝶の夢を見る」を観に行く。
人のあまりいない映画館の、映画が始まる前の静けさや、終わった後のぽかん、とした感じが好きだ。
想像力と記憶力。そしてそれを人に伝える為の言葉が、主人公に残された武器だ。
外界を求める人間の欲は、なによりも信頼できるものだと思った。
帰り道を歩いて、前の女の人の綺麗な足や、家から漏れる明かりを見つめる。世界が見えるっていうのは幸せだな、と感じる。人と人が繋がっているという、当たり前の事実はあたたかい。
もう春だ。桜が準備している。期待に満ちたゆるやかな夜。
三月の夜はすこし寂しいけど、四月の夜はわくわくする。きっと。