いつかの自分

asps2008-03-28

一年ずつ、確実に、春に咲いて、散る桜、
実をつけて、花開き、葉を揺らして、裸になって、
また春だ、こんどの春、
取り戻そう、と思った。
後ろを見て、一回落とした、たいせつだと思うものを、また拾うのだ、
ゆたゆた揺れた一年で、心地よくなったり、不安になったり、これ以上ないって位の幸せを感じたりした。ここまで人に影響されたのは、はじめてだ。
しばらく浸かっていた液から、出よう、そろそろ。春だしね。
それでまた寒くなったら、浸かればいい。
思考停止のモラトリアムがもたらした様々な豊かさは、いつかの自分をぐにゃりと変えて、自分自身で気づかないくらい巧妙に変えて、気づいたら、違う色になっていて、それでまた、春だ。
わかったことのつみかさなり。
わからないことはそこらじゅうに。
強引さを取り戻す。便宜的に、これが正しいと、断言できる強引さを。
とりあえずしゃべっとけの精神を。
ショートケーキかガトーショコラか即断できる選択力を。
それでまた、違う色になって、いろーんな色を、見るんだ。
春です。