青い春

青い春 [DVD]

青い春 [DVD]

邦画好きになる一番のきっかけになった映画。ストーリーも音楽も映像も、全部ががっちりはまりこんでいる。九條のラストシーンの必死な顔。雪男が包丁を取り出す時の殺気だった顔。青木が夢はパイロットでしたと呟く時の顔。木村が上を見上げる時の顔。なにをでありますか、と叫ぶ野球部一年生。花田先生の小ささ。はずれたホームランバー。桜を守るオバケ。パルコンと主張する他校の番長。響き渡るミッシェルの音楽。すごい。まず最初の赤毛のケリーでドキドキして、最後の青い影と桜の花びらですべてをかっさらわれる。
目を背けたくなるシーンがいくつかあって、見終わった後重い気分になるけれど、それでも、確かにこの映画に詰まっているのは青春で、そんな青春が、とても、哀しく、懐かしい。