天使と悪魔と人間と

Dragon Ashが好きだ。kjの書く切実な英詞が好きだ。初期のロックのどうしようもない感じが好きだ。サクちゃん(ドラム)の愛すべき性格が好きだ。
Dragon Ashは結構随分愛で溢れていて、たとえば、kjにどこまでもついていきますよ、と言い切るメンバーが好きだ。
彼らを好きになったきっかけは、友人に誘われて行ったライブだった。
その頃私は、Dragon Ashという存在は知っていたけれど、知っている曲は1stアルバムに収録されている幾つかと、ヒットした曲だけであった。
だから私は知らない曲に体を揺らしていたわけだけれど、それがものすごく気持ちよくて、Dragon Ashがすごく好きだと思った。
HOT CAKEを歌うKJの、慈愛に満ちた笑顔を見て、天使みたいだと思った。
そのライブで彼らがやった曲は、DragonAshのすべての曲を知った今思うと、私の好きな曲ばかりで、
曲を知らないでその場にいた自分がもったいなかった気もするけど、
曲を知らないで音に揺られてよかった気もする。
とりあえず、kjの笑顔は今も天使みたいで、小さな体で何万人もの人間を受け止める姿が、ものすごくかっこいい。
DragonAshがライブで作り出す人間の熱狂や波は、ものすごい。フェスが似合うチームだと思う。

SBKが好きだ。SHIGEOの出す耳をつんざく高音が好きだ。SHUNの出すものすごい低音が好きだ。ふざけきったPVが好きだ。
彼らは自分たちの立つべき位置をなぜだかしっかり確信していて、SHIGEOはどこまでも自分の好きな音楽を追求する。
アルバム「REDFRASH」のインストアライブで、彼らのすごく近くで体を揺らした。
狂ったように楽しそうに歌い、踊る、目に何かを宿らせたSHIGEOを見て、悪魔みたいだと思った。
大きな威厳ある悪魔というよりは、小さなずるい悪魔。
客を煽る彼の顔は、ものすごくかっこいい。
悲しい歌で響かせる掠れた英語がすごくいい。
REDFRASHの最後の四曲が切なすぎる。
Bless you all、そう言って、彼らはどこか遠くへ行ってしまった気がした。

Syrup16gが好きだ。五十嵐さんの病的な諦念が好きだ。彼らのつむぎだす美しい音が好きだ。「もう二度と来ねえ」とライブで客に言い放ち、
そのあと「冗談です」と可愛くフォローする五十嵐さんが好きだ。
五十嵐さんの人生のピークは小学生だそうだ。残りの人生はおまけだそうだ。そんなことを言ってしまえる五十嵐さんが好きだ。
ライブで、ex.人間を、それはそれは苦しそうな顔で歌う五十嵐さんを見て、すごく人間らしいと思った。
彼の詩は色々なものを諦めていて、色々なものを捨てていて、
でもその歌をけだるい声で、時に絶叫して歌う彼の姿はすごくすごく人間らしい。
Syrup16gの曲は、ものすっごい不幸かものすっごい幸せかのどちらかが多い。
彼らの曲を聴きすぎると、世界の諦念が心に覆いかぶさって重くなる。
それほど力のある音楽なのだと思う。

Viva La Revolution

Viva La Revolution

羊を数えても夜は終わらない、Just I'll say、Freedom of Expression、百合の咲く場所で、Hot Cake

USE YOUR THIRD POWER [DVD]

USE YOUR THIRD POWER [DVD]

いつかどこか、Be my best friend foever、TOKYO LV、OWN TO THE NEXT、Stone age

BLACKSOUND/BLACKHUMOR [DVD]

BLACKSOUND/BLACKHUMOR [DVD]

生活、デイパス、ex.人間、実弾、落堕