飽きたら
最後の最後でふみとどまって
けっきょく何処にもたどり着けない
いつもとまったく違うのは安心するのに、
すこしだけ違うのは安心できない
海がぜんぶ持ってくなんて嘘
浜辺を目に焼き付けて
しゅんかん、ひとりだと悟る
まわっていて考えられない
流れていて思いつかない
正常だ、針は飛んでいない
だけどずっと、馴染のない音楽が流れている
ぽかりとあいた時期
目を思い浮かべる、
つめたいつめたい目を。
世界中のみんな敵っていう目の、美しい写真を撮りたい
否が応でも、流されるから
今はこの場に、とどまっている。