もやもやもや

子供の頃から、苦手なものというのがあって、それは、大人になった今では、普段はなりを潜めて隠れているけど、ひょんなときに顔を出して、ああやっぱり、まだ苦手だ、と自分を辟易させる。
どうしたって克服できない、かなしみが、自分を一瞬で包み込むのだ。
そういう時思い出すのは、小さい頃の自分で、それはほとんど何にもできない、無力な自分だ。
にがいなあ。まだまだだなあ。
もっと、上を目指して、それでどこまでいくのだろう。それがなんだというのだろう。
そうやって、もやもやする夜。月は見えない。