権利についての小話

人は自分自身の善悪を決める権利しかもたない、ということを主張する権利を彼女は主張したのでした。
しかしながら、実のところ、権利を認定する機関などどこにもなかったのです。
在ったのはただ、その主張に反対する人々と、賛成する人々と、聞こえないよと紅茶を飲む人々と(或いはコーヒーだったかもしれません)、大きな大きな太陽でした。