2006-08-25から1日間の記事一覧

権利についての小話

人は自分自身の善悪を決める権利しかもたない、ということを主張する権利を彼女は主張したのでした。 しかしながら、実のところ、権利を認定する機関などどこにもなかったのです。 在ったのはただ、その主張に反対する人々と、賛成する人々と、聞こえないよ…

追憶物語

「それでわたしは、なにが欲しいの? でも知ってる、ぜんぶほんとはわたしのもので、ぜんぶすぐにわたしのものじゃなくなるってこと だからいつだって足りないんだ、」 そのとき君はなんていったんだっけ、嗚呼そうだ、瞬間を愛しなよって、そういったんだ、

夏の欠片(幾つかの)

夜の散歩、代官山、路地裏、水とコンクリートの匂い、40分の散歩、ベリーベリーソーダ、読書、彼女の告白、見えないところ、見えないことが見えること、いつか見えるだろうなってこと、どうしようもないけど楽しいこと(どうしようもないから楽しいこと)、…