台詞

「決めつけって防波堤なのよ。高すぎたら綺麗な海が見えないし、そもそもそこにあるだけで、海の美しさを奪っているの。けれどね、防波堤がないと、わたしたちは沈んでしまうのよ。深い海に溺れてしまうの」
「防波堤を美しくすることはできないの?」
「・・・できるかもしれないわ。ねえあなた、ペンキを持ってきて。防波堤を青く塗りましょう」
「どんな青がいい?」
「それは、あなたにおまかせするわ」