サウンドトラック
- 作者: 古川日出男
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/09/05
- メディア: 単行本
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ものすごく壮大な物語は焼けるような熱さを伴って進んでいく。
彼女達の核を為すのは生きたいという力で、その力に圧倒される。
「だって、あたしはこのリフジンな世の中を本当に愛しているもの」と少女は言う。
少女たちはただ本当にこの世界を愛しているだけなのだ。
何もかもを受け入れようとする彼女たちの姿が爽やかすぎて、
同時に世界は混乱状態で、その落差が清清しくって泣けてくる。
暴動は世界のはじまり。最後のページは大きな希望と懐かしさで溢れている。
いろんな意味で重い話なので、覚悟が必要です。