2009

あっという間に2009。
2008の最後は電話をしたりローストチキンを焼いたり福井に行ったりしていた。
深夜の電話、相手の声がちかく感じるのは何でだろう。
ローストチキンはおいしく焼きあがった。
福井は蟹が美味しかった。ひょんなことから、馬居寺というお寺に足を運んだのだけれど、あたたかく、清らかなお寺だった。



初詣は箕面にある勝尾寺に行った。入口から出口まで、わたしにとっての理想の初詣然としたお寺だった。
2009の最初はおもちを焼いたり犬に会ったり本を読んだりしている。
おもちはいっぱい焼いた。フライパンに油を敷いてじっくり焼くおもちが好き。
所沢のマンションの9階には犬がいた。日向ぼっこが気持ちよさそうな、日当たりの良い9階。おじいちゃんからは、平和で、どこか完結したあまやかな空気が漂っていた。
いま読んでいるのは吉田修一著『初恋温泉』。2篇目で、静かな冬の、冷たくて、あったかくて、さみしくしっとりとした温泉を思い出した。3編目で、夏が欲しくなった。暑い夏の、停滞した空気。眩しいお日様に、夢をみてるみたいな昼下がり。



この先の、いろんな場所への旅行に思いを馳せる。ひとつの終わりが、近づいている。1月は大体、そういう気分になる。
あと2ヶ月もすれば、春の匂いがしてくるんだろう。