お正月のはなし

asps2006-01-12

家族で車で出かけた帰り道にいつも感じていた感情の正体が、じんわりと掴めた気がした。
世界の終りみたいな気分。心許なさと安心感が同時に押し寄せ、眠気と疲労がその上に伸し掛かって、どこにもいたくなくなる。でもどこかにはいたいから、そしてここにはいれるから、けれどどこにもいけないから、昔のわたしは目を瞑って、眠りに逃げたんだと思う。
今のわたしはそれがわかるから、逃げることなく、怖がることなく、昔に比べて格段に減ったその感情を、すこしの懐かしさとすこしの諦めとすこしの嬉しさが混じった胸で受け止めた。もしかしたらそれを、受け流したっていうのかもしれない。