ニュー・シネマ・パラダイス

見てきました。
記憶の引き伸ばし。宝箱のような映画でした。
皆のもの、自分だけのもの。
変わってしまうもの、変わらないもの。
いとおしくて、なつかしくて、かなしい。
二人だけの約束。宝物のようなおくりもの。

「それを見て君が感じることは、今君が感じることで、過去の君が感じることでも、未来の君が感じることでも、ましてや僕が感じることでもない。けれどもそれはひとつの事実としてそこに在って、キラキラと輝いているんだ。あるいは僕は、その輝きの“洩れ”を心に浴びて、涙するんだよ。そして、“これら”をどうにか残しておけないかなって思うんだ」、これは、誰の言葉でもない、わたしの言葉です。


映画館で鼻をかむほど泣いたのは初めてです。


まぼろしについて。広辞苑によると、「まぼろし」には三つの使い方がある。私は二つ目を、採用したいと思うのです。


わたしはこの日記で、できる限り多くのものを、引き伸ばしていきたいと思います。
それは紛れもなく、わたしがしたいことです。

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