「東京タワーって、どんなかたちになるのかしら?」


東京タワー・昭和33年2月12日撮影・木村盛綱
この写真を見て、泣きそうになりました。
昭和33年の時点で人々はこの写真を見て様々なかたちを思い浮かべる(あるいは何も思い浮かべない)けれど、現在の時点で人々はこの写真を見てある決まったかたちを思い浮かべるでしょう。
この写真は、現在からみる昭和33年の時点で、未来を生きているんです。同時に、今はもうこの角度からは見ることができない青空の一部を写し出しているんです。
写真の効能が、ひらりひらりと変化したんです。