或るひとつの

それは、被害妄想でないのだ。
たしかな確信と、否定できない証拠を伴って
たとえば光の球体が沈むように
たとえば光の球体が昇るように
それは、希望的観測でないのだ。
誰もが望まずともやってくる。
現象、事実、未来、不可避
だから貴方は、悲しむことはないんだよ。
けれど、いつのまにか知っていた、或る感情により、
わたしたちはそれを悲しむことしかできなくなってしまったね。
それがわたしたちなのかもしれないね。
だってそう、わたしたちは知らないから。
知らないものは、怖いでしょう?
だから皆が、口を揃えて使うんだ。
______世界の終りという名を。