古きに触れるのは善きことか
- 作者: 安部公房
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1969/05/20
- メディア: 文庫
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それは本人の意思ではないかも知れないが、少なくとも安倍公房は私にそうさせた。
「壁」を読んで、好きだな、と思った人は「夢の逃亡」もおすすめ。この人は本当に凄い。凄いとしか言いようがない小さな自分が、彼の言葉の前ではなぜだか心地良いのだから。
言葉とは、どこまで使いこなせるものなのだろうか。
一つの言葉には無限の受け取り方があって
その中から一番最適なものを見つけることは可能なのだろうか。
そして、数え切れない言葉の中から、自分が一番欲しい一つを掴み続けることは可能なのだろうか。