毛布のぬくもり シーツのザラザラ 肌のスベスベ 布団の端のつめたさ 掌サイズの固形を手に 指がボタンをつつく カチカチカチ トントントン 四角い光は眩しすぎて 瞑った瞼の裏が痛む 少し眠いだけだから まだ 眠れないんだ

貴方と私に共通するのは言葉だけだ 貴方と貴方に共通するのは言葉だけだ 貴方とあの人に共通するのは言葉だけだ あの人と私に共通するのは言葉だけだだからきっと 触れ合いたいんだ 触れ合ったその間の熱は 事実として同じものだから

誰が何の一番かなんて私はとっくに忘れていて 脳から言葉が溢れだし 否、 脳から言葉が溢れだし 言葉と思考が離れていく こんなことが有り得るのだ だから貴方も注意して 私や、私以外の人間が紡ぎだす言葉には、 もう 意味の欠片しか残っていないかもしれな…